回転開き式マスクケース_Ver.1.0

    はじめに

    最近ではネット上やテレビで良くマスクの正しい扱いが放送されていますね。

    マスクの外し方、付け方の中でみんながよくびっくりしたのは

    「ちょっとしたマスクを外したい時、あごマスクは危険」

    そこで良く思い付いた悩みは

    「じゃ、一時的マスクを外した時はマスクをどこに置けば良いの?」という質問です。

     

    私も同じ悩みがありました。

    私の職場では全員の席がソーシャルディスタンスを保っていて、マスクを常に付ける必要がない。誰かが話を掛けて来る時だけマスクをしていますが、付けていない時マスクは適当で机の上に置いています。

    ずっと思っていました。

    「衛生面はもちろん、見た目もあれだよなぁ…」

    簡単な解決方法はもちろんあります、例えばクリアファイルの中に入れて保管する方法など。

     

    せっかくだから、もちょっと格好良い保管ケースを作りたいね!という思いで今回のマスク保管ケースの設計を初めました。

    今回の設計目標

    • ケースの開け方は工夫すること

    マスクを直接にケースに入れるではなく、ケース中のフレームに入れる方式にした。今回は開け方にちょっと工夫したいのため、一般的なスライド引き出しではなく回転式でマスクケースを設計しました。また、マスクをフレームに入れ易くために、引き出しを開けながらフレームが共に外に出す構造で設計することにしました。

    動き方は正直想像が付かないので、簡単なモデルを作って、移動拘束を与えて試しながら形を決めて行きます。

    • 電気は使わないこと

    フレームに引出し軸と偏心する円弧の軌道を付けることよって、電気無しで引き出しが開く同時に内部フレームが外に出て来る構造に成功した!

    ちょっと格好良い!この構造を実際に3Dプリンターで試しに造形して遊びました。

    正しい円弧を出せる為に結構時間かかりましたが、フレームは開く60度に対してただ30mmだけ外に…これは課題ですね。

    • 片手で開けること

    スライドはキツ過ぎると片手で開くことはまず不可能なので、まずはクリアランスの設定から試します。

    軌道のクリアランスを多めに設定した、0.4mmです。

    クリアランスが小さい過ぎると動きがキツキツで動き辛いになるし、逆に大きすぎるとガタガタになって動きが安定しません。今回は割と良い感じでクリアランスを設定しました。抵抗力が低いながら、移動しているフレームはガタガタしない、良いですね!

    ちなみにキツくはめ合いしたい時のクリアランスは大体0.05~0.1mmに設定します(個人経験)

    • マスクに接触している部品は取り外して消毒できること

    スライドはこんな感じで外せます。

    消毒スプレーを掛けて行きますが、正直ここも課題だな(フレームの内側が届く難い)

    もちろん材料はABSなので、丸ごと熱湯に入れでもOKです。(面倒ですが)

    • マスクは完全にケースの中に入れること

    フレームをマスクケースに全部入れますと、開くの時フレームはケースの壁に干渉して開かないになります。それを避ける為に

    A. フレームを小さくするか

    B. 干渉が起きたケースの壁を可動にする

    二つの改善方法が考えられる。

    最初はフレームを小さくして干渉を回避する(方式.A)つもりですが、結局フレームにマスクを入れた状態になると、今度はケースとマスクの間で干渉問題また起きてしまうので、途中で中断しました。

    方式.Bでやるためにマスクケースとフレームの形状を設計し直しました。

    ケースの壁を自由に回転できるように片側だけ固定しました。そうするとマスクケースを開く時元々干渉する壁がフレームに沿って最適な位置に自動で調整できます。

    造形記録

    大型造形のため、時間がかかりました

    • 引手は4時間造形
    • サイトカバーは4時間
    • マスク保持ケース(内部フレーム)は12時間
    • 左右の壁は各7時間

    合計34時間

    横で造形します、縦方向は材料節約できますが、造形時間が倍になります。

    完成品写真

    1週間の使用感

    実際に1週間使った感想です

      見た目はとにかく目立ちますね、開く度に周りの人に「それ何ですか?」

      ちゃんとしたマスクの置き場所があるので、机の上はスッキリしました

      割とデカい、見た目はまるでwifiルーター

      新品マスクの紐はまた硬いので、ケースに入れたり出せるたりテスト動作の時問題はなかったが、使用したマスクの紐が柔らかくになり、閉じる時は良く引っ掛かる。

      帰る前に一回消毒スプレーを掛けましたが、段々面倒くさいと思いました(笑)

    まとめ

    今回は開き方をちょっと工夫したマスクケースを作りました。開きながら内部フレームが同時で出て来るギミックは想像中はシンプルな構造と思いますか、実際設計して行くと意外に手間がかかりました。やっぱり脳内で想像する物は足りない要素が多くて、実際に書き出しやモデリングをするほど足りてない部分が見えて来ることですね。そういう目線から見ると3Dプリンターは見たことない形状を素早く試作して実際使って感想もらえるのは凄く役に立ちますね。今のところ、このマスクケースは他の人にぱっと見「おっ?」ほどインパクトがないですが、また改良してVer.2を出したいですね。

    ・改善課題

      小型化する(壁の厚みを減らす)

      殺菌ライトを内蔵すれば良いかもしれない

      横にゴミ箱など机の上で使える文房具など合体

      造形時間を減らす(造型しやすい形にモデリング)

    ざっとこんな感じなマスクケースですが、いかがですか?

    もし何かの意見があったら是非下にコメントして、教えてください!

    やっと8月終わる前に最初の投稿をアップ出来ました…ふぅ…😩

    来月の分もよろしくお願いします!

     

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